5世紀前後のヨーロッパ。蛮族ブルグンド族の王家の血を引く姉妹テオドーラとヘレナは、一大勢力と化したメルヴィン家の侵略に遭う。テオドーラは族長の娘という立場から軍の指揮官として父と馬を並べる。かつては勇猛で知られたブルグンド族だが、メルヴィン族の大軍の前に、奮戦空しく王は戦死し、ブルグンド族は敗走した。テオドーラとヘレナも捕らわれの身となる。テオドーラの目の前で、メルヴィン族の荒々しい兵士達が捕虜となったブルグンドの娘達にの限りを尽くした。辱めを良しとしないテオドーラは自害しようとするが、妹であるヘレナも捕らえられたとの噂を耳にし、自害を断念す
...すべて読むる。妹を救うため、自らの身を捧げるという苦難の選択をしたのだった。メルヴィン族の指揮官ユリアヌスはテオドーラをひと目見た瞬間に、心を惹かれるのを感じた。敗軍の将であっても、一族の長として容易に首を垂れない誇り高さ。妹の為にならその身を投げ出す高潔さ。そして、それにも増して彼の心を捉えたのは、テオドーラの抜ける様な肌の白さと完璧な美しさだった。だがユリアヌスは、自信がその様な気高さや美しさを素直に愛する事が出来ない人間だということも自覚していた。「この美しさ、気高さを、汚したい」ユリアヌスの脳裏を快感が駆け巡った。
度重なる激戦地への転戦。不可能かと思える戦いの中、勝利を重ねるテオドーラは、いつのまにかメルヴィン家の常勝将軍として確固たる地位を築いていく。いつものようにユリアヌスへ報告に訪れるテオドーラ。そこでは、リラックスした様子でユリアヌスが自分のモノをヘレナに咥えさせている。テオドーラは、ヘレナがその様な状態に堕ちてしまっていることを受け入れ、諦めてしまっていた。ヘレナはテオドーラの方には目もくれず、しゃぶり続けている。ユリアヌスはテオドーラにひとつの提案をする。それはこの場で直接手を触れずにヘレナの心を引くようなことが出来れば、ヘレナを返してやるといものだった。テオドーラの呼びかけもヘレナには届かない…。そして、新たな出撃命令がテオドーラに下された。それは、叛乱を起こしたブルグンド族の鎮圧というものだった。テオドーラはその任務を引き受け、出撃していった。同胞に刃を向けるに忍びないテオドーラは、作戦を思うように遂行出来ず、ユリアヌスに呼び戻された。だが、ユリアヌスの傍らにヘレナの姿が無い。「妹をどうした…」、「任務を達成出来ない兵士には罰を与えるものだ」。