医師・不破は、腕は確かだが女好きのため、看護婦とのトラブルが絶えず、大学病院を追放され、暇を持て余していた。そこえ、大学の先輩から奇病の患者のことで助けてほしいと電話が入る。患者は、見習い修道女の真琴。シスターのケイトが付添いだ。真琴の症状は、夜になると死んだように意識を失ってしまうというもの。患者の住む島に原因があると睨んだ不破は、調査の為に島へと向かう。教会の神父は、全島民から敬愛される立派な人物で、彼を補佐しているのがケイト、真琴の他に見習い修道女の沙月と梨々花がいた。真琴の病気は島と関係があるはずなのに、なぜ他の者に症状がでないの
...すべて読むか?不破は真琴に、「生理は順調かな?」と聞く、「何のことですか?」と答える真琴。彼女には性の知識がまるで無かった。職務を忘れて、不破のスケベ心がうずいた・・・。
ケイトは、不破が見た怪物に思い当たることがあった。以前、本で読んだ邪教の呪いである。彼を良く思わない邪教の信奉者によって、その怪物は出現したのだ。前任のシスターは、きっと何かに気付いて手掛かりとなる言葉を残したのだ。「いずれにしても、邪教の力が働いていることは間違いないですわ」不破とケイトは、手掛かりを調べる為に書庫にこもった。すると古文書からあることが分かった。邪教の影響が受けやすいのは聖なる処女、しかも、霊感の強い者ほど症状が出やすいと。つまり、この条件に当てはまったのが真琴で、大学に検査に来た時は、距離的にその影響下に無かったから症状が現れなかったのだ。そして書物には、邪教から身を守るのもまた、処女の力であると記されている。それも、「トレス・マリアス」・・・三人の聖処女の祈りが最も有効だと。だが、島内に邪教の手掛かりは無い・・・。