<前編>
根岸正義の通う清流学園で、学生から信頼を集めていた教師・綾瀬裕子が謎の転落死をとげた。立ち入り禁止のはずの屋上から、古い金網によりかかったための事故死と処理されたが、裕子に世話になった学生たち4人は、納得出来ず、裕子の死の原因を探ることに。正義は義妹のきずなと二人暮らし。平凡な日々を送っていた。正義は、刑事であった義父に実の子同様に育てられた犯罪者の子。義妹のきずなとは血のつながりはないが、きずなはそれを知らないでいる。義父も義母も死んでしまった今、母親のように面倒を見てくれた裕子の死は、正義ときずなにとって、大きなショックだ
...すべて読むった。裕子の葬式の後、裕子の遺品の手帳を受け取る正義。手帳には、数人の女子学生の名前と、死の直前のスケジュール。名前こそ書いてないが“放課後・相談”とある。「俺たちのときもそうだったけど、裕子先生は問題のある学生の相談にのっていたっけ・・・。つまり、このメモにある名前の中に先生の死の原因、もしくは先生を見殺しにした奴がいる可能性があるって訳だ。」放課後の写真部・部室で情報を交換する4人。
<後編>
水泳部の不正、目障りな人間を狙い排除する学園の裏側。裕子の死をきっかけにそれを知ってしまった正義。もしかしたら義妹のきずなも・・・。そんな危機感が正義を家へと走らせる。そして家には、きずなはいない・・・。絶望する正義のもとへ、買い物から帰ってきたきずなとしおり。「どうしたの、お兄ちゃん。怖い顔して・・・?キャッ!」きずなを抱きしめる正義。それを笑顔で見ているしおり。「いよいよ今日だな。誰を制裁する?」きずなの事でいつもと違うテンションの正義に3人が尋く。まずは水泳部のエース・一条冴枝をくじに当たった大介と制裁することになった。正義たちに呼び出され、保健室へやってくる冴枝。「これは、どういうつもりだ?」ビデオからプリントアウトされた冴枝と光のシーンや光と教官のシーンを正義につきつけ、軽蔑したように言う冴枝。正義は光に体を使って不正をさせている事を責め、「二度とこんな事をする気にならないように・・・制裁する!」大介の趣味で看護婦のコスプレをさせられ、写真を撮られる冴枝。